2012.1月
Sea of Okhotsk
1年を振り返るも、年を越せばすぐに今年は、とか、今年こそは、という抱負に変わっている。
毎年この繰り返しなのだが、2012年はどんなドラマが待ち構えているのだろう・・・
寒風吹きすさぶオホーツクの海岸に立ち、そんなことを思いながら陽が昇るのを待つ。
寒さとやませ≠フせいで、水平線を睨む瞳から自然と涙が迸る。
ファインダー機を覗く自分にとって、痛い欠点でもある。
カメラグローブをつけていてもレリーズコントローラーを握っているのが辛いくらい悴む。
辺りは雪原と波に洗われる砂浜の白黒の区別がつく程度の明るさで三脚を広げ、カメラを雲台にセットする。
おおよそのフォーカシングを決め、打ち寄せる波の大きさ、カタチを眺め、構図を描く。
自分は朝陽を撮るのが好きなのだけれど、いつもは陽が眼に映った時点で撮影をやめる。
なぜならいつもの撮影は、夜明け直前の空が青紫色から、陽が昇る直前の雲を赤く染める瞬間までが好きだからである。
しかしこの日ばかりは陽が昇るのを待ち望む年に1度の特別な時。
前日の晴天と相反して、夜明け前は油絵で描かれたような厚い雲に塗りかためられていた。
今年は撮れないのかと半ば諦めかけていたとき、水平線の彼方にわずかな空間が現れ、タイミング良く陽昇が始まった。
眼前に打ち寄せる波に合わせてレリーズを切る。 きっと数分で水平線上空の厚い雲に呑まれることもわかる。
それはあっという間の出来事。 たった15カット/2分半のドラマのような貴重な時間でした。
今年も我々の会を支えてくださる皆様が、どうか良い年でありますようにと願って・・・・・
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